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視覚障害・弱視者が白杖を使うべきか。私の使い方 | 視覚障がい者エンジニアの日常

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視覚障害・弱視者が白杖を使うべきか。私の使い方

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視覚障害というと白杖を持ってトントン付きながら歩いているのを想像する人も多いのではないでしょうか。私も視覚障害に実際になる前はそう思っていましたし、学校で習う視覚障害者像というのもそういうものですよね。しかし、私は、常に鞄の中に白杖を入れてはいますが、基本的に白杖を使いません。今回は私が白杖を使わない理由や白杖を使うシーンなどを紹介したいと思います。

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Contents

そもそも白杖を持つことに抵抗がありすぎた

最初に白杖を買ったのは、視覚障害になってすぐの時でした。とりあえず、障碍者手帳の手続きをして自治体に勧められるままに白杖を親が買ってきたのが始まりです。当時購入してもらった白杖は金属製で、中二病真っ盛りな私には武器にしか見えなかった(笑)

そもそも以前紹介したように私の見え方の特質上、白杖をトントンしないと歩くのに不便ということもなかったし、必要性を感じませんでした。

関連記事:弱視・中心暗点の見え方・伝え方

しかし、そういうこと以上に白杖を持つと障害者ということを認めてしまうとか周囲に障害者という扱いをされたくないとか、恥ずかしいような気持ちが強く、白杖を持ち歩くこともせず、数年が経ちました。中途で視覚障害になった人によくある話だと思います。

使いやすい・持ちやすい白杖がある

しかし、高校生も後半になり進路を考える上で、SNSなどを通じて自分以外の視覚障害の人がどういう状況なのかなどを知りたくなり色々なとこに連絡しまくりました。頂いた返信は自分の期待したものではなく、なんだかモヤモヤした気持ちを持ちながら情報収集をしていた記憶があります。

その仲でロービジョンクリニックを紹介されました。受診のきっかけは読む速度を計って健常者とどの程度ハンデがあるかを客観的に見れるよと伺ったことでした。そのついでにソーシャルなんとかと言うコーナーでソーシャルケアの専門家と面談をし、白杖を勧められました。そこで紹介され購入した白杖を今は持ち歩いています。

紹介された白杖はカーボン製で所持していた金属製のものよりとても軽く、太さもかなり細くなっており、かなりおしゃれな部類でした。もちろん白杖感はあるので、当時も抵抗はありましたが。(というか今も抵抗がないわけではないです)

その専門家の方曰く、中心暗点だし視覚障害という認識を周囲の人にさせるためだけに使うならこういうもので十分。必要な時がそのうち来るだろうからそのときに使えばいいよ。と。

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初めて白杖を使った場面

高校生も後半になると、オープンキャンパスや病院などで一人で都内に出かけなければならない事も多くなりました。私の両親は共働きでそこそこ責任の重い役職につき、私の付き添いで出歩くというのもなかなか難しくなっていたのです。それに加え、親と一緒に出歩きたくないという思春期な感情もありました。

現在はスマホのナビを遣えば道に迷うこともほとんどなくなりましたが、当時はパソコンで地図を印刷して、それをボールペンなどで説明を見やすく補強し、外でルーペなどで見るという戦略をとっていました。しかし、地図によっては、細い道が描いていなかったり、目印のお店がそもそも見えなくてよくわからなかったり……、道に迷いまくりでした。

仕方ないので通行人に道を尋ねてもそもそも教えてもらえなかったり、ナンパやキャッチなどと勘違いされ迷惑がられたり……、やっと教えてもらえたと思ったら、「そこをあっち行って、こっちに曲がって…」と指した方向が分からず苦労しました。

とうとう諦めて、白杖を持ちながら道を尋ねると親切に教えてもらえる確率が上がり、変な勧誘と間違えられることもなくなり、また、親切な方が声かけてきてくれたり……、など白杖持つと持たないとでここまで違うのかと衝撃を受けました。

現在使っている白杖と使う場面

現在も、見知らぬ場所で道がわかりにくかったり、人が多く混雑している道などで白杖を使っています。

また、会社の社食では、必ず白杖を持って行きます。カフェテリア形式で昼休みも短いこともあり、カリカリしている方が多く、ぶつかったりするリスクが高いからです。

混雑している場所では人にぶつかる可能性が上がるので、なるべく持っていた方がいいかなと思うのが今の心境です。周辺視野はあるとは言え、健常な人よりはぶつかるリスクありますし、トラブルになるとお互い困りますしね。

逆になれている場所で、人も多くない場所では基本的に白杖を使いません。片手がふさがっていると逆に怖いというのが一番の理由です。雨が降っている日なんて、右手に傘、左手に白杖ってやると逆に危なくないですか?とっさに受け身が取れないと思うんですが……

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まとめ:必要な時にだけ使えばいいんじゃないかな

今回は、私の白杖の思い出や使う場面を書いていきました。私は白杖の使い方の訓練も受けたこともないですし、白杖を使うと言ってもただ持っているだけです。しかも、未だに持つことに抵抗はありますし、片手がふさがるのが苦手なので、なるべくなら持っていたくないです(笑)

しかし、やはり持っているだけでも周囲の人に知らせる効果は絶大で、慣れていない道を歩く時や道路を渡る時、道を尋ねる時、初めての飲食店に入る時など持っていてよかったと思う事は結構ありました。見えないことを説明する手間も省けますしね。

知らない場所に行った時は特に白杖を使うことに抵抗がないです。やはり普段使ってないこともあり、知り合いに見られたくないというような感情があるんだなと思います。

一応法律では視覚障害は白杖を持つことを推奨されていますが、無理やり使ったり、遣わされたりしても、外出が辛くなるだけなので逆効果だと思います。お守り程度にと持っておいて、いつでも使えるようにしておくことが自分は良かったなという経験でした。

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