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【視覚障害・弱視】うつ病の改善のためのヒント

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中途で視覚障害になった人は、うつ病やそれに近い症状に悩まされる方は多いのではないでしょうか。私も発症して3,4年はぼーっとしたり、夜眠れなくなり昼夜逆転したりとうつっぽい症状が続いていました。また、人間関係のトラブルや親族の不幸でかなり悪化したこともありました。

今回は、私の体験とうつ病の改善によかった方法などを書いてみたいと思います。

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Contents

うつ病の症状について

発症当時は、中学生と幼かったこともあるのと、家族含めそのあたりの知識が全くなかったため、症状が出てもよくわかっていませんでした。また、実家がかなりの田舎だったので、「精神的な病気=劣等生」みたいなレッテル張りがありました。

症状としては、ぼーっとする、周囲の人間が自分のことをバカにしている気がする、外に出るのが怖い、夜全く眠れない。気が付いたら泣いている…

というものがありました。また、一番ひどい時にはひたすら自殺サイトを訪れていました。その時みていたあるサイトでうつ病診断があったため、試しにやってみたところ、重度のうつ病ですという判定が出たので、うつ病だったと認識しています。

心療内科などは自宅の近くになかったのと、前述のように家族に全く理解がなかったため、行ったことはありません。そういった意味では、今は全くうつ病の症状がないのは、症状が軽かったのかもしれませんし、たまたま運が良かっただけとも言えるでしょう。

視覚障害者特有のうつ病を誘発する悩み

視覚障害になり、誰もが経験する感情として、
「今まで当然できていたものができなくなった」
「新しいものに挑戦するのが億劫である」
「人間関係の変化」
があると思います。順番に私の事例を軽く紹介します。

今までできていたものができなくなった

私は視覚障害になる前は眼が良いのと手先が器用であることが自慢でした。工作が趣味で自宅で細かいものをよく作っていました。それらができなくなったことで一番落ち込みました。また、テレビやゲーム、読み書き、爪切りや食事も自分の思った通りにできなくなり、毎日がストレスフルな生活でした。

また、成績もかなり良く、自分は特別頭が良いと思っていたくらいプライドが高い人間でした(笑)プライドが高い人ほど、うつ病になりやすいという話もあるので、そういう意味ではうつ病の症状も重かったのかもしれません。

新しく挑戦するのが億劫である

こちらに関しては今も苦手です。当然できない・やりづらいことが増えるので、いつもと違う場所に行く、いつもと違うことをする。ということが普通の人よりはストレスになっていると思います。例えば、自分の部屋を母親が掃除していて、自分が置いた場所にテレビのリモコンがなくなっており、見つけることができず、激怒したこともありました。そのくらい変化に苦手になりました。

また、部活動や進路選択など学生時代は新しいことがかなり多いです。そういう意味で、かなりのストレスになり、どんどん自信をなくしていきました。

周囲の人間関係の変化

自分が視覚障害になったのは、思春期真っただ中であったこともあり、友人たちも自分の変化に戸惑っていました。自分が障害のことを全く理解できていないのですから、周囲の人はもっと理解できないのは当然ですね。

また、視力の低下は3か月で2.0→0.01と急激なものだったこともあり、周囲の人間からすると別人になったように見えたでしょうね。そういうこともあり、自分のことをよく知ってる人ほど会いたい・話したいと思えなくなりました。その上、田舎特有の「障害者=劣等生」みたいな雰囲気もあり、いじめの対象にされてしまい、学校に行っても辛い日々が続きました。

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最もうつ病の改善に良かったことは障碍者と会ってみたこと

個人的になかなかひどい環境だったと思っていますが、一番良かったこととしてはインターネットが使える環境だったということでした。今となっては当然かもしれませんが、音声補助ソフトの使い方などボランティアの人に教えてもらう機会があったことが不幸中の幸いでした。

そのような環境で自分で情報収集をしたりすることができ、視野が広くなったと感じています。また、その中でもうつ病の改善に役立った経験としては、当時流行っていたSNSで、視覚障害者が集まる掲示板があったことでした。大学名など自分を出してくれている方の話を聞くことは自分の立ち位置などを知る意味でよかったと考えています。そして、一番うつ病の原因になっていたこととしては、視覚障害である自分のことをほとんど知らないということだったことに気がづきました。

また、ネットで情報を集め、視覚障害者が集まるイベントに複数回参加しました。そこで、便利グッズや困ったことなどの共有や解決策のヒントなど実体験を通して自分の不安なことや不満に思っていることを話す機会があったことが良かったと思っています。

また大学生になってからは、大学の後輩で視覚障害の友人もでき、視覚障害者の社会についても知ることができました。そういった制度面や実体験を聞くことにより自分の生活を見つめ直すことができたと感じています。

まとめ:自分を知ることが一番大事

普通の人でも、何か新しいことをするにあたり先輩の情報や先人の知恵を集めると思います。こういった情報が私には最も不足していました。

中途での視覚障害者の生活は何をするにしても新しい体験になります。そして、視覚障害者は世の中に結構います。自分が困ったことは大体はどうにかして解決してやられている方も多いです。自分で新しく考えて挑戦していくより、先人の知恵を真似するのが最もストレスなくできると思います。

また、近年ではネットのコンテンツも充実しており、わざわざ外に行かなくても情報収集しやすい環境になりました。それに加え、小規模のイベントもネット経由で探しやすくなり、視覚障害者でも様々な情報にアクセスしやすくなったと感じています。

様々な人の話を見聞し、自分は何ができて、何がやりたいかを考えていくことで目標も見えてくると思います。そのようなポジティブな樹幹を生み出すことでうつ病の改善にも役立つと考えています。

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