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盲学校か普通校かの選択 ―普通校を選んだ理由―

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小学校や中学校で中途障害になってしまった場合、盲学校(今は特別支援学級のような言い方をするようです)に転入するか、これまで通りの環境で学習できるように工夫するか悩まれる方はとても多いと思います。

また、大学も筑波技術大学という障害者のみを受け入れている大学もあります。

 

私は、小学校6年の時に視力が2.0→0.03まで下がりましたが、中学・高校・大学・大学院と全て普通校で生活してきました。

しかし、幸いにもこれまでの生活で視覚障害の友人は少なからずできています。

盲学校出身の人の話や、盲学校でアルバイトやボランティア活動を行ってきた私の経験から当時を振り返っての体験談を書いていきたいと思います。

今回は私が普通校を選んだ理由を書いていきます。

なお、私の主観が多大に入っていることをご容赦ください。

 

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Contents

発症当時の状況

小学校6年当時の私の状況ですが、

視覚障害になるまで中学受験専門の学習塾でそこそこ優秀な成績をとっていました。

成績順のクラス分けをしていた学習塾で、一応一番上のクラスにいました。

 

さらに、レーベル病という疾患の特性上、わずかながら視力が回復し、通常の生活に戻れる人もいるそうです。

そのようなこともあり、医者からは数年で回復するかもねという楽観的な診断をされていました。

当時の私は、中学受験は諦めて、視力が回復してから高校受験でいいとこ入れば挽回できるかな。と思っていました。

(結果はご存知の通り、今も視力は当時のままです)

 

地元盲学校の見学

視覚障害になった当時、親の勧めで盲学校の見学に一度行きました。

多くの教師に迎えられ、サウンドテーブルテニスという視覚障害者向けのスポーツや、視覚障害者向けの教育用の様々な理科で使う模型を実際に体験させてもらい、やりやすそうな環境だなと思った記憶があります。

しかし、生徒数を確認したところ、確か1学年に一人か二人しかいないという話でした。

上記のことや、小学校までの人間関係と新しい環境での一人か二人の人間関係を想像した上で、普通校に進学することを決めました。

 

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筑波技術大学への見学

高校もそのまま通常更に進学しました。

高校3年で大学の選択肢を色々考えていく中で、筑波技術大学という選択肢があることを知りました。

筑波技術大学は聴覚障害・視覚障害者を専門に受け入れを行っている大学で、視覚障害者向けの学科として、鍼灸を学ぶ学科、理学療法士を目指す学科、情報系のことを学ぶ学科などがあります。

高校の進路選択では、読む速度が遅すぎて国語があまりできなかった関係で、理系クラスにいました。

視覚障害者が情報系の職業についている事例は当時もあって、インターネットなどでも知ってい高校さんねんの時にたので筑波技術大学の情報システム専攻を見学に行きました。

当時、中堅国立大学を目指していたこともあり、筑波技術大学の試験は余裕でパスできるくらいの学力はありました。

そういった意味で、環境がものすごく良さそうだったら選択肢に入れてもいいのかなという考えで見学に行きました。

 

情報システム専攻を見学に行ったのですが、鍼灸や理学療法などの専攻も見学させてもらうことができました。

特に理学療法の学生は優秀な方が多いのかなという印象があったのを覚えています。

しかし、当時はそういった分野に全く関心を持てず、そういうのもあるのかーくらいで終わっていました。

 

そして、情報システム専攻の見学の時、20人くらいでパソコンを使ったプログラミングの授業を見学させて頂きました。

今ではわかるのですが、情報系の独特な雰囲気がありました。

第一印象はなかなか良さそうな環境じゃんと思った記憶があります。

しかし、ある学生が分数の計算を先生に質問していたのを聞いて、絶対ここに入るのはやめようと確信しました。

たまたまその学生が違う意味で聞いた質問かもしれませんが、私を失望させるには十分でした。

 

その後、私は都内の大学の数学科に進学しました。

 

まとめ

特別支援学級・学校について悪く書いているようにも見えるかもしれませんが、当時の私が感じたことをそのまま書いてみました。

中途で障害を持ってしまった場合、よっぽど親や周囲の人間が障害に理解のある環境でない限り、このような感情を持つのは決して特別なことではないと考えています。

特に私の地元は特に田舎特有の悪い文化があり、障害=悪いみたいな感覚が普通でした。

 

現在はそのような感覚はまるでありませんが、それは大学以降で自分から積極的に特別支援学級などでアルバイト・ボランティアを行っていたことが理由だと思います。

また、私はたまたま普通校進学をしましたが、これが必ず正しいとは思いません。

たぶん特別支援学級に行くより3倍以上苦労したと思います。

たまたま私はメンタルが人より強かっただけで、周囲は理解のない人間ばかりでした。

また、盲学校出身の人と話していると、いいなと思うことも結構あります。

 

本人の性格を含めて色々な角度で進路選択をされると良いと思います。

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